信頼している映画賞ってなに?
世界にはあまたの映画祭があり、映画賞がある。
映画際や映画賞でなんらかの賞を受賞した作品を手放しに賞賛しようとすると、数が膨大になってしまい、いったいどれが本当におもしろい映画なのか、少々わかりづらくなる。そこで、いったいどんな映画賞が信頼を集めているのか、調べてみることにした。
結果はやはりアメリカの映画賞、アカデミー賞の圧勝といったところ。
【データは2009年4月14日11時31分現在】
いったいどんな映画がどんな賞を受賞したのかブロガーたちも気になるようで、
- 「絶対観に行くわ"スラムドッグ$ミリオネア"。アカデミー賞で作品賞獲ってるし、おもしろそう!」
- 「主演女優賞を獲った"愛を読むひと"。ケイト・ウィンスレットがかなりエロいらしいぜ」
- 「アカデミー賞で作品賞獲った映画はだいたい観てますね。やっぱ話題になるんで」
と、評価は上々。特に作品賞を獲ったものに関しては、"話題についていくため"に観ておくことも少なくないようだ。アカデミー賞作品賞受賞作は、それだけポピュラーな作品になるということなのだろう。
日本にも、アメリカのアカデミー賞に倣った日本アカデミー賞があるのだが、こちらの認知度はアメリカ本国に比べて弱め。日本アカデミー賞最優秀作品賞と第81回アカデミー賞外国語映画賞を受賞した「おくりびと」についても、
- 「外国語映画賞を受賞した"おくりびと"観てきました。モックン、いい役者になったよね~」
- 「アカデミー賞受賞、おめでとう!世界に誇れる日本映画の誕生がうれしいです!」
- 「"おくりびと"は、モントリオールでもグランプリ獲ってるんだな。信用ならねぇ気がしてきた」
など、日本アカデミー賞よりアメリカでの外国語映画賞を獲ったことに高い評価が集まっている様子。まぁ、日本アカデミー賞は毎年、日本映画が賞を必ず受賞していることを考えると、これはいたしかたのない結果か。
また、ゴールデングローブ賞や全米批評家協会賞、セザール賞などより、世界三大映画際での受賞作のほうが評価が高いようで、
- 「"パルプ・フィクション"をパルム・ドールに選ぶカンヌのセンスは好きだね」
- 「エミール・クストリッツァやダルデンヌ兄弟を教えてくれたカンヌには感謝してます。これからもいい映画を教えてほしい」
- 「深みのある映画が賞を獲っているベルリン映画祭。金熊賞受賞作くらい日本でも上映してほしいんだけど」
と、とくにカンヌについての認知度は高いようだ。一方で、トロント国際映画際は、世界三大映画際としてあまり認知されていない様子。日本では、カンヌ、ベルリン、ベネツィアが一般的には三大映画祭の代名詞だ。
近年出てきた映画賞で注目のものと言えば、映画館大賞だろう。
初年度となった2008年度は「ぐるりのこと。」や「おくりびと」を抑えて、クリストファー・ノーラン監督の「ダークナイト」が1位に。書店員による本屋大賞と似たコンセプトを持つ、映画館スタッフによる映画館大賞の人気作も今後は話題となっていきそうだ。
映画賞は、たくさんの映画から見に行くものを決める検討材料になることは間違いない。だが、映画賞を獲っているからと手放しで高く評価するのは、できるだけ避けたいものだ。
(井上晶夫)
■関連記事
・松本人志「大日本人」に続く新作は!?
・ほんわかシネマ、ホノカアボーイ
・「おくりびと」の話題推移を追ってみた
■「井上晶夫」の他の記事を読む
・暑い、ビールだ、何飲もう?
・海外ドラマ、どんなの観てるの?
・地デジ対応は準備OK?
■kizasi.jpでみる
・最新の「アカデミー賞」


コメント