日中共同研究で、歴史観の差がクッキリ
1月31日、日中両国の有識者20名が3年がかりで共同研究を行い制作した「日中の歴史に関する報告書」が公表された。
数年前、日中の両国で歴史を政治的に利用する動きがあり、その抑制のために国が開始したこのプロジェクト。
【データは2010年2月2日13時00分現在】
一つの論文としてまとまるのであれば、それは歴史的快挙のように感じられたが、やはりそんなことは難しく、論文は双方の研究結果を交互に記すかたちとなった。
となると、もちろん双方の研究結果や歴史認識に差は生じており……、
・予想通りの情けない内容。結局、溝なんか埋まっちゃいないってことですね。
・歴史認識そのもののギャツプを埋めるのはまだ程遠い。
・異なる国が歴史を共有することは無理だってことが良くわかりましたね。
とブログ内でも不満の声が。溝を埋めるどころか、認識の違いが改めて浮き彫りとなってしまったようだ。
例えば琉球問題。日本側は「琉球は日清両属の位置にあった。支配層による抵抗はあったが、琉球の民衆はよい方向への変化を望んでおり、しかるべき時間をかけて日本に着実な帰属を果たした」という認識。しかし中国側は「琉球は中国の柵封体制下にあった独立国で、それを日本が横取りした」という認識……。この差についてブロガーたちは、
・お〜い全然違うじゃん!! 真実は一つのはずなのに〜。
・完璧な資料が残っていないと、歴史を把握するのは難しいな。
・横取りて! オモチャやないんやから…。
といった言葉で驚きを綴った。さらにヒートアップしているのが南京問題。中国側は「30万人以上の犠牲者が出た」と主張。しかし日本側は「20万人を上限として、4万人、2万人とさまざまな推計がなされている」と発表。最近では、南京事件の存在そのものを疑問視する声も出ているだけに、ブロガーたちは混乱を隠しきれない。
・え、ええ〜。数字が全然違う…。昔の社会科ってもう信じちゃダメなの?
・そもそも南京に30万人も人がいたの? その辺りをしっかり調査して欲しかった!
・まぼろし説はどうなってんだ! 日本のレポート、歩み寄りすぎじゃね?
果たして事実はどうなのか。確かに、何を信じればよいかまったく分からない状況である。
そんな疑問の声が吹き荒れる今回の発表。大半のブロガーたちは【無意味だったのでは?】と感じている様子だが、こんな建設的な声も上がっている。
・双方の論述を読み比べれば、歴史がもっとよく分かるでしょう。
・史実が明らかにされた上で、日中共に発展していくのが最良。そのための研究なのであれば、継続してほしい。
と、意見はさまざまだが、過去のいさかいが現在・未来にまで飛び火して、今後の日中間がより決裂する、なんてことがないように、よろしくお願いします。
(佐藤潮/effect)
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