バンクーバー五輪、フィギュアスケートの波紋
終わってみれば、あっという間だったバンクーバーオリンピック。日本選手団の皆さん、本当にお疲れさまでした。
さて、今回もまた多くの話題が生まれたオリンピックだが、いろいろな意味で注目を集めているのは、男子/女子のフィギュアスケートだろう。
フィギュアスケートの採点がこれほどクローズアップされた大会は珍しい。多少の語弊はあるが、男女とも高難度の技を決めた選手の得点が思ったより伸びず、見ていた人に消化不良をもたらした。
【データは2010年3月3日16時40分】
男子シングルでは、4回転ジャンプなどを決めたロシアのエフゲニー・プルシェンコ選手が銀メダルに終わり、採点システムに抗議するとも報道されている。ちなみに、日本の高橋大輔選手は銅メダルで、これは日本のオリンピック男子フィギュアで初の快挙。
女子シングルでは、日本の浅田真央選手がオリンピック史上初となる3度の三回転半ジャンプ(トリプルアクセル)を決めたが、結果は銀メダル。順位はともかく、金メダルを獲得した韓国の金妍兒(キム・ヨナ)選手との得点差が大きすぎるとの声が上がった。
ここでお断りしておくと、現在この話題は非常にナーバスな問題になっている。ブログ上でもヒートアップした書き込みが多々見られるが、冷静にとらえて自分の意見を述べているブロガーも多い。そうした声をひろってみた。
・ジャンプの難易度をもっと得点に反映してくれたほうが素人目には分かりやすい
・メダルの並びには納得するけど、4位以下も含めた得点はしっくり来ないな
・採点システムと具体例をもっと詳しく解説してほしいものです
といった意見が非常に目立ち、フィギュアスケートに詳しくない我々のような一般人にとって、理解しにくい得点結果だったと言えそう。筆者もフィギュアスケートは一通りテレビ観戦したが、確かにいまひとつピンとこなかった。4年前、女子シングルの荒川静香選手が金メダルに輝いたトリノオリンピックは、見た目も得点も分かりやすかった気がする。
また、
・フィギュアが“スポーツ”なら難易度を重視するべきでないかな?
・スポーツ性と芸術性のバランスが難しいんだろうね
などと、オリンピックのフィギュアスケートはスポーツ性なのか芸術性なのかといった議論や、
・人間が判定する以上、ブレが出るのは仕方ない?
・いい意味での機械的なジャッジって難しいだろうけど、プロならやってほしい
・人間ジャッジを否定したら、ほとんどのスポーツが成り立たないしなぁ
といった、人間の審判が判定する競技の難しさという、いわば根本的な部分に触れた意見も多かった。
もっとも最後は、ほとんどのブロガーが日本選手の健闘を讃えている。
・高橋選手に超感動!日本の男子フィギュア初の銅メダル、おめでとうございます
・私の中では高橋さんと真央ちゃんの演技が一番輝いてました
・真央ちゃんとミキティは運がなかったけど、伝わってくるものがあったよ
・4年後も頑張ってね!!!
一部の報道によると、バンクーバーオリンピックの結果を受けて、ISU(国際スケート連盟)が採点システムの改正に乗り出すかもしれないとのこと。高難度ジャンプの価値を見直す動きが出ているそうだが、見ている人に分かりやすく、誰もが納得するシステムになることを願ってやまない。
(林利明)
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