公共施設の全面禁煙は広まるか

嫌煙家には吉報。愛煙家には凶報。



厚生労働省は、不特定多数の人が利用する施設などを原則として全面禁煙にするように、全国の自治体に対して通知した。おもな施設は以下の通り。

●公共施設
学校、体育館、病院、官公庁施設、社会福祉施設
●娯楽施設
劇場、美術館、博物館、屋外競技場、パチンコ店、ゲームセンター
●商業施設
百貨店、商店、飲食店、金融機関
●交通関係機関
駅、バスターミナル、航空旅客ターミナル、旅客船ターミナル、鉄道車両、バス、タクシー、航空機、旅客船
●その他
集会場、展示場、事務所、ホテル、旅館などの宿泊施設


【データは2010年3月2日16時】

この通知に強制力や罰則はなく、あくまで努力義務なのだが、タバコが嫌いな人は大歓迎。

・一歩前進ですね♪このまま法規制まで進めてください
・タバコは大っっっっっ嫌いだから素直に嬉しい。ちゃんと努力してね
・人の煙で健康被害って納得できないからよし

特に小さなお子さんを持つ家庭や、呼吸器系の疾患を抱えている人などの意見にも考えさせられる。

・喘息持ちの息子を抱える身としては、少しでも外出しやすくなることを願います
・喉が弱いので公共の場の全面禁煙は大賛成。本当に辛いんですよ…

いっぽうの愛煙家は、なかばあきらめムードが一色。

・もうこれは仕方ないね。外に出るときはタバコあきらめるわ
・ホテルの全面禁煙は厳しい!せめてフロア別で何とかして
・駅前とか繁華街には公認の喫煙場所を認めてくれないかなぁ

全面禁煙の通達に関しては、飲食業界や娯楽業界が反発している。とはいえ、禁煙への流れは止められないにしても、せめて分煙の強化でしのげないか、という苦しい立場だ。

例えば、大手の居酒屋チェーン店が完全禁煙の店舗を試験的にオープンしたところ、1年くらいで閉店という話もある。夜の団体客が少なく、赤字が大きすぎるそうだ。ある程度の規模の居酒屋になると、一般的に宴会用のコースメニューや飲み放題メニューの利益率がもっとも高い。団体客が減ると、こうしたメニューの注文も減るため、お店にとっては死活問題なのだ。

この点に関しては、

・全面禁煙じゃなくて完全分煙を徹底するほうがみんな幸せじゃない?
・居酒屋とかパチンコ屋は売上げ激減、そして景気と雇用が悪化
・影響力の大きさまでちゃんと考えてるのか疑問。これ以上のバラマキは止めろよ

といった、将来的な経済や雇用への影響を危惧する客観的な意見が印象的だ。ここでも政府や民主党に対する不信感が垣間見られる。

また、嫌煙家、愛煙家、中立派を問わず、

・タバコを嫌う風潮って、最近ちょっと異常で扇動的に感じるのは俺だけ?
・受動喫煙×受動喫煙って、それで神経質になるほうがよっぽど身体にも心にも悪い

などと、禁煙には賛成だが雰囲気に違和感があるといった書き込みもあった。

禁煙への気運は世界的に高まっており、禁煙先進国と比べて日本の政策が遅れているのは確かだろう。いずれにしても、タバコを吸う人は、これまで以上の意識改革が必要になりそうだ(筆者もその一人です)。

(林利明)


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