話題の衰えないアウトレットモール

現在、国内に30施設以上あるアウトレットモール。ここ数年、新規オープンや増床の動きが見られ、活況を呈している。
確かにブログでも、下記の図のようにアウトレットモールに関する話題量は増加している。

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【ブログクチコミサーチ BY kizasiを使用】

今年も1~3月中旬(17日時点)までの書き込み数を見ると、既に昨年の同時期を約1.2倍のペースで上回っているため、今年は昨年を上回る話題性が予測される。
では、多数ある施設の中で、どこのアウトレットモールが話題になっているのだろう?ブログに書かれている施設名を調べてみたところ、「りんくうプレミアムアウトレット(大阪府)」と「御殿場プレミアムアウトレット(静岡県)」(いずれもチェルシージャパン(株))が話題になっていることが見えてきた。

<ブログに書かれている「アウトレットモール」の具体的な施設名>

1位   「りんくうプレミアムアウトレット(大阪府)」(2998)
2位   「御殿場プレミアムアウトレット(静岡県)」(2454)
3位   「お台場ヴィーナスフォート(東京都)」(871)
4位   「軽井沢 プリンスショッピングプラザ(長野県)」(749)
5位   「神戸三田プレミアムアウトレット(兵庫県)」(687)

※データは最近6ヶ月。名詞のうち、正確に店舗が判断できるワードを元に集計。

3位以下を大きく引き離している上位2施設は、いったいどのような顧客を集めているのだろう?ブログで語られている内容から探ってみた。

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【ブログクチコミサーチ BY kizasiを使用】

▼近場でショッピングの「りんくうプレミアムアウトレット」
(御殿場に比べると)立地に関しては「近さ」が語られており、近郊の住民が主要な顧客であると推察される。また、同施設は、産業用地として展開されている“りんくうタウン”の一画に立地するため、エリア内の他施設「りんくうプレジャータウンSEACLE (シークル)」(ショッピングセンター)なども話題に上っている。価格への印象も多く、「御殿場プレミアムアウトレット」には見られなかった「便利」というワードが出現していることからも、顧客は、「りんくうプレミアムアウトレット」を含めた“りんくうタウン”でのショッピングを主目的として訪れていると考えられる。

▼レジャー感覚の「御殿場プレミアムアウトレット」
一方、御殿場の山間にある「御殿場プレミアムアウトレット」には、ショッピングに関することよりも、「高速道路(特に東名)」や「ドライブ」など、アクセス行程に関する話題や、「富士山」「温泉」など周辺の環境を示す話題が多い。また、「りんくうプレミアムアウトレット」には見られなかった「美味しい」や「楽しい」というワードが出現していることからも、主に関東方面から訪れた顧客が、観光・レジャーの一環という感覚で同ショッピングセンターを訪れている姿が想定される。

同じ企業が手掛けているアウトレットモールでありながら、立地や周辺環境などの要素によって、訪れる顧客の心理に相違があることが見えてきた。地域性などの立地を活かすことは、集客戦略に大きな影響を与えそうだ。

今後、拡大が見込まれるアウトレットモールでは、他施設との差別化を打ち出していく必要があると思われるが、ブログから顧客動向や心理状況を更に詳しく探ることで、差別化すべきポイントが見えてくるかもしれない。

(高宮真琴)


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