熟議カケアイで、熱い討論が日々開催中!
2010年4月17日に、文部科学省がインターネットにユニークな会員制サイトを立ち上げた。サイトの名称は「熟議カケアイ:文科省政策創造エンジン」。熟議カケアイは、学校や家庭、地域の教育現場の人々による「熟議」によって、教育政策をつくりだしていくことを目的としている。
開設以来、サイトには「我が国がスポーツ立国を目指す上で必要な方策」「未来の学校」など、さまざまなトピックスが立ち上がり、活発な意見の交換が行われている。すでに会員数も1万人を突破していることから、いかに多くの人が真剣な想いを持って教育を考えているかが伝わってくる。
【データは2010年8月4日16時00分現在】
ブロガーの書き込みをのぞいてみても、
・民主主義的な多数決で終わらない新しい討議の場に賛成です。
・地域によって問題もさまざまだから、中央から一方的に決められても困りますからね。
・少数意見を握りつぶさない雰囲気がいいですね。
など、好意的に迎えている人が多いようだ。
民主主義的な多数決は、一見フェアに見えるものの、少数意見が無視されてしまうという現実はある。そんな中、さまざまな意見がぶつかりあい、お互いに妥協点を探っていく熟議は、政策立案の方法として優れた点があるように見受けられる。
もちろん、熟議のあり方に懸念を示す人もいて、
・組織的に意見を束ねる人などが結局出てきてしまうのではないか?
・地に足はついていないがエッジの効きすぎた意見などが支持されるようでも困る。
など、ある種の偏りが出てくることを気にしているようだった。
サイトのほうには、意見を交わすときの基本的なルールとして、
1.【発言する前に】資料やほかの人の発言をよく読んで理解しましょう。
2.【発言する時に】毎回、挨拶からはじめましょう。
3.【発言する時に】簡潔に、分かりやすく伝えましょう。
4.【発言する時に】人を傷つけない発言を心がけましょう。
5.【議論の途中で】共感や感想、考えの変化なども投稿しましょう。
と、「参加五ヵ条」を設けている。
つまり、熟議の場に参加するには、一定ライン以上のリテラシーや知性が必要だというわけだ。「熟議カケアイ」が討論の場として、うまく機能していくには、確かに不可欠な要素に思える。
・結局のところ、政府が主導しているところがどうもひっかかるんだよなぁ…。
など、政府の取り組みへの不審感は根強くあるようだが、ここはひとまず、今後の成長に期待を込めて見守ってもいいかもしれない。
7月30日、「熟議カケアイ」は2000万人近い会員数を誇るGREEとの連携を発表した。広く認知されることで、「熟議カケアイ」がどんな展開を見せるのか、気になるところである。
(イノウエアキオ)
■関連サイト/熟議カケアイ
http://jukugi.mext.go.jp/
■その話題、ネゴトで話さない?「ネゴトーク」
「教育・文化政策」について寝言を言ってみる・・・


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