朝井リョウって「何者」?

「桐島、部活やめるってよ」の原作者、朝井リョウの「何者」(新潮社)が第148回直木賞を受賞し、注目されている。

昨年映画化もされて話題となった「桐島~」。
高校生の日常を描き、鮮烈な印象を残した同作品についてブロガーは、

・こんなにキラキラした小説は初めて読みました
・忘れていた10代の頃の感情を思い出させてくれたね
・語り手の違うオムニバス形式だからかな?飽きなかったよ
・せつなくてキュンキュンしちゃいました

などの感想をUP。

SNSでの口コミから火がつき、満席続出の大ヒットとなった映画についても、

・12年度のベストワン!だね
・いい年なのに、青春時代にトリップしてしまいました~
・青春モノは苦手だったけど、これは雰囲気が良くて心情的にしっくりきたよ

と大好評。高校生のリアルで繊細な心情描写がストレートに伝わっていたよう。

同作は青春群像劇として読者の心をグッと掴んだが、それもそのはず、朝井が「桐島~」で小説すばる新人賞を受けデビューしたのは大学2年生だった2009年。その後も、「チア男子」「もういちど生まれる」など、等身大の若者を瑞々しく描いて幅広い年代から支持される売れっ子作家となった。

大学卒業後一般企業に就職し、営業マンとして勤めながら執筆を続ける道を選択した現在23歳の朝井が、今回の受賞作「何者」で描いたのは「シュウカツ」。大学生が主人公なので、”お、桐島の続バージョンか?”と思いきや、寄せられたコメントは全く毛色の違うものが目立つ。

・「桐島」とは違う、ダークなトーンで驚いた
・サスペンス的な要素あり?ぞわぞわして、う~ん…
・読むのがつらくなって、いったん本を伏せたよ
・終始うなずきっぱなしで呼んだけど、思わず周囲を見回す怖さがあったね

これまでの爽やかな作風と一変。最悪の場合、自殺にまで追い込んでしまう就活の過酷さや奇妙さを描いた同作に、ブロガーも衝撃を受けた様子が伺える。

ツイッターをモチーフに、おそらく象徴にもして「自意識」をあぶり出した問題作で、ラストにも強烈な仕掛けがあるようだが、

・戒めともとれるけど、肯定に重きが置かれてる気がするよ
・痛々しいけど、清々しい。読後は前向きになれました
・滑稽さや苦々しさで終わらない所が、朝井氏らしいのでは
・生きよう!って思わせる所は「桐島」と共通しているね

など、根底に見られる朝井の持ち味に共鳴する声が多数見られた。

「書くことにしがみついていきたい」と語る、平成生まれ初の直木賞作家の次回作が楽しみだ。

(小玉葉子/effect)

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