新しい出生前診断が問いかけるもの

妊婦の血液検査で胎児の染色体異常が高い確率で判定できる新型の出生前診断が、4月1日から始まった。

超音波検査などで染色体異常が疑われる人や高齢妊娠である人が対象であったり、実施施設として認定されたのは全国で15か所だけであったり、費用は保険適用外であるため20万円ほどかかったりと、当事者になる層は少数派であるような印象も強いものの、各種メディアが「命の選別につながる」といった報じ方をしているせいか、当事者ならずとも関心を寄せる人も多いようでブログ上でも多く話題にされている。


【データは2013年4月8日17時25分現在】

メディアの論調を受けてか

・新しい出生前診断って残酷だなぁ~命の選別がはじまったってことでしょ
・まだ妊娠していない私でも考えずにはいられない、重いモンダイ…
・この診断、反対っていうかコワイ。お腹に宿った子を選別できるのか?
・胎児に異常があると言われたら、どれだけの人がどういう選択をするようになるのか

など、「命の選別」と結びつけて語られることが目立つ、この出生前診断。

精度が99%というこの診断で陽性が出るということは、確定診断のために羊水検査が必要であるとはいえ「障がいのある子を産む。そして育てる」か否かという選択をしなければならないということとも言える。

妊娠中の女性にとっては、「検査を受けるかどうか」自体が重い選択で

・不妊治療を頑張って待ち望んで授かった命、受けたい直感と受けたくない気持ちが
 ある
・36歳での高齢出産を控えている私としては、非常に気になる。けど…
・費用はそれほど問題視していない。人生の一大事だから20万ぐらいかかっても
 構わない

とそれぞれ自分の問題として捉えたうえで切実に思いを綴るコメントが目立つ。

そして陽性反応が出た場合、「障がいがある子だから、産まない」という選択をする母親の存在が透けて見えることが、この診断が「命の選別」であると否定的な論調にもつながるわけだが、それに対して

・障がい児をもつ母親が善人で、産まない人は悪人という考えは安直
・私には障がいを持った子を育てられない…診断受けることは悪いこと?
・親として自分で判断したことなら、他人が口を出すことでもない

という立場でも強いコメントがあり、キレイごとでは済まされない問題の奥深さが伺える。

ただ、どちらにしても「染色体異常が見つかったら」「障がいをもつ子が産まれたら」という点に焦点があたっていることについて

・障がいのある子達にとって住みにくい社会であることが証明されたようでツライ
・病気の子は生まれてはいけないの?と思ってしまう。障がいのある子を消し去り
 たいの?

と疑問を呈するコメントも。

今後

・この検査はあくまでも、病気をもった子を授かる親が心の準備をする点で活用して
 ほしい
・マスコミがとりあげるとき、福祉を充実させる方向に話がいかないのは疑問
・どんな困難をもつ子がうまれても、社会がその子を受け入れられる福祉の充実を!

といった方向性で議論が進むかどうかで、日本社会の成熟度が試されている気もするのであった。

(夏目 昌)

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