「はだしのゲン」閲覧禁止にブロガーは?

By: bark

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広島での被爆をテーマにした漫画「はだしのゲン」の閲覧を、松江市の教育委員会が禁止し、ブログ上でも物議をかもしている。

「はだしのゲン」は昨年2月に死去した中沢啓治の作品で、実体験した原爆の惨状と戦後の苦難を強烈なタッチで描いた戦争漫画の金字塔。ほとんどが原爆や戦争を知らない世代となった今、この漫画でそれらに初めて関心を持つ子どもも少なくない。

ところが、昨年8月に松江市議会に出された陳情書に、「ありもしない日本軍の蛮行や残虐シーンが子どもたちに悪影響を及ぼす」という内容のものがあり、それを見て「不良図書」と捉えた市教委が閲覧制限をかけた。

メディアでも大きく取り上げられたこの件に関し、ブロガー達のコメントも集中。まず多かったのが、「それはおかしいでしょ?」といったクレームの類いだ。

・残虐シーンも含め「2度と戦争をしてはならない」という思いが込められて
 いるのに!
・戦争認識が薄れていく中で、子どもの頃からこの作品を読むべきでしょ~
・むしろ教科書に載せるべき漫画じゃない?
・ネットやゲームの方がよっぽど悪影響なのに…。役所は何を考えてるんだろうね

多くの人が、作者の平和への願いに共感し、遺憾を示した。

広島県知事も「原爆の実相を伝える資料として長年読み継いできたもの。理解を助ける指導があるのは望ましいが、閲覧制限は必要ない」と異論を唱えた。
 
反対に、同調するブロガーもいる。たとえば、

・確かに、目を覆いたくなるような描写もあるなぁ
・「誤った歴史認識を植え付ける」のが問題。特に蛮行に関しては大人のフォローが
 必要だ
・”漫画”ゆえに大げさに描かれた節もあるのでは?読むか読まないか慎重な判断が
 いるかも
・ゲンがどの学校にもあるのは日教組の左翼思想ゆえ。政治性メッセージの強さは
 問題だね

などなど。

連載当時、掲載誌を度々変更し、政党機関紙に掲載されるなど複雑な経緯をたどったことを指摘し、原爆の悲惨さを伝えることとは別の意味をこの漫画に見出す人もいるようだ。

「反日漫画だ」と批判され、連載当時から「残酷だ」という声が寄せられながらもしかし、約20カ国語に訳され世界でも高い評価を得てきた。紙面いっぱい、どのコマにもこもる作者の想いは確実に読んだ人へ伝わり、

・いつ読んでも、ゲンが力強く生きる姿に励まされます
・弟との別れのシーンは涙なしで読めない。平和のありがたさが身にしむ、名シーン
 だね
・戦争とは、原爆とは何か、生きるとは何か、この本なしに語る事などできない
 でしょ?

と、支持する人は後を絶たない。

大きく波紋を呼んだこの件だが、閲覧制限撤回を求める声も少なくなく、戦争を知る貴重な資料として、今後も読み継がれていくことを多くのブロガーが望んでいる。

(小玉葉子/effect)

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