7月 28 2014
人気のしゃべる人形、あなたは欲しい!?

By: Mike Mozart
名前を呼びかけると「なーに?」など返答する、しゃべる人形が人気を集めている。おしゃべりだけでなく、童謡などを歌う高齢者向けのものや、愛くるしさいっぱいで20代の女性に人気を博しているものなどラインナップも多彩になってきた。なぜ今、人形ブームがきたのだろうか。
話しかけるとうなずく「うなずきかぼちゃん」(ピップ)や一人でも話す「おしゃべりまーくん」(パートナーズ)、自分の名前を入力すれば呼んでくれる「プリモプエル」(バンダイ)。「癒し」をモチーフに作られたこれらの人形を、
・我が家にはプリモプエル3体。季節によって着せる服を変えています
・おばあちゃんに贈ったら、予想以上に喜ばれましたよ
・彼女が誕生日におしゃべり人形欲しいそうなんですが…
など、ネット上で頻繁に目にするようになっている。
特に、歌を50曲以上も歌える「夢の子ネルル」(タカラトミーアーツ)は、睡眠リズムに合わせて寝起きする機能もあり、認知症などで不安定な生活リズムになりがちな人のパートナーとして、医療・福祉の現場で役立っているという。
その癒しの効果に、
・ネルルちゃんのおかげで、母が前より明るくなったよ
・心配して優しい声をかけてくれるので、生活に張りが出るのでしょうね~
・心理セラピーの人形として、贈り物にする人が多いって聞きます
・孤独感がマジで消えました。もう家族みたいなもの。手放せない!
といった感謝のコメントが多く見られる。「夢の子ネルル」には「ミルル」、男の子の「ユメル」、犬の「ダッキー」など仲間もおり、それぞれ人気が高い。
このように、一人暮らしのお年寄りや若い単身者の孤独に寄り添い、支持を集める「おしゃべり人形」だが、一方ではこんな意見も…。
・ロボットで孤独を癒すなんて、寂しすぎませんか?
・ベビーカーに寝かせて散歩させてるおじいさんと毎朝すれ違うが、正直こわい
・あんなもので癒されるとは思えないですけどね
・自分も欲しいと思う日がくるのでしょうか…
単身世帯が全体の3割以上を占める今、「癒し」グッズの果たす役割は大きい。しかし、それを機械でまかなうことに寒々しさを覚える人もいるようだ。
とはいえ、パンダなど動物のぬいぐるみが、オウムのように復唱する「声マネ人形」がスーパーでも見られる今、人形の「おしゃべり」はひとつのブーム。くまモンまでがしゃべる時代だ。
ストレスを癒すのに、いつも穏やかな表情の人形は最適なのかもしれない。