2月 27 2015
年金漫画、どう思う?
厚生労働省がネット上に公開している、公的年金制度についての漫画の一部表現が不適切だとして批判を浴びている。問題となっている「あんたが結婚してたくさん子どもを産めば良いのよ!」という表現を、ブロガーはどう感じているのだろうか?
漫画のタイトルは「いっしょに検証!公的年金」。「年金子(としかねこ」)なる講師役の女性が、ある5人家族に年金制度の仕組みを説明しながら話が進んでいく。まず酷評されたのは、給付額の世代格差について描かれた場面。
「教育や医療が不十分な時代を耐えて、日本を発展させたお年寄り世代より給付額が減っても、若者が損とは言えないのでは?」という「年金子」の論に、
・漫画の中の若者は納得してたけど、僕はふに落ちないね
・論理のすり替えがはなはだしいよ!
・これで本当に若い人が納得するとは思えないけど
・火に油を注ぐような漫画だ
などのコメントが集まり、疑問を呈する人が多かった。公的年金の見通しを解説し理解を訴えたはずの漫画が、かえって不安や反感をあおる結果となってしまった。
さらに、第11話では、年金給付に影響を与える一因に「少子高齢化」を挙げ、25歳の姉が大学生の妹に件のセリフを放って「年金子」と婚活パーティーに繰出す一コマが描かれる。これには、
・年金が減るのは独身女性のせいって言いたいの?
・いくらなんでもこの指摘はヤバいでしょ
・少子高齢化は問題だけど、年金問題の解決策にするのはおかしいよね
・ふざけるなと言いたい!
などの大批判が。かつて問題となった厚生労働相の「女性は子どもを産む機械」発言をほうふつとさせる内容に、多くの人が憤っている。
このような漫画での安易なオチや、維持が不可能となっている年金制度の現状について、
・厚労省も解決策を見出せていないんだよね
・損得はどうでもいいけど、破綻だけは避けないといけないのでは?
・出口のなさを国が露見したみたいで暗澹たる気分になりました
・結果「産め」ってのが怒りを通り越して怖いです…
と、不安はふくらむ一方だ。
世界でも前例のない問題を「産みましょ~!」の一言で片付けるのは、たとえ漫画としても能天気すぎた。