朝井リョウの小説でアイドルについて考える

By: Richard, enjoy my life!

朝井リョウのデビュー10作目の小説「武道館」は、アイドルをテーマにした作品。小さな頃から歌とダンスが大好きだった女の子が、アイドルグループの一員となり夢の舞台「武道館」を目指すという物語だ。

「アイドル戦国時代」などと呼ばれ、女性アイドルグループが話題となることの多い昨今だけに、アイドルファンからも注目されており、

・この物語のアイドルユニットのモデルは、秋葉原を中心に最近活躍している6人組の
 ユニットだと思いました
・「あいす☆ぱれっと」のコたちのビジュアルを登場人物たちに当てはめるとしっくり
 収まりイイなあと気付き、勝手にイメージして読みました
・CDの複数買いといった追っかけの文化についても事細かに描かれているから、バン
 ギャルとかヲタも共感しやすいはず

などのブログの声が。アイドル好きの人もすんなりなじめる作品世界のようだ。

恋愛禁止、スルースキル、炎上、特典商法、握手会、卒業、などと現在のアイドルに関連するキーワードが味付けとなっており、アイドル好きならニンマリさせられるに違いない。

また、アイドルという特殊な世界を舞台としながらも、主人公の家族やクラスメイト、幼なじみたちとの日常のシーンも印象的に描かれており、さすが学園モノ「桐島、部活やめるってよ」の作者といったところ。

・単なるアイドルの成長物語ではなく、本当の青春ストーリーという感じがしました
・これからも青春小説の一つの頂点として語り継がれることになる作品だ
・テンポもよくてところどころに考えさせられる箇所があったりして実に面白かった

といった称賛の声からもわかるように、アイドルという題材に特に興味のない人でも楽しめる作品に仕上がっている。

「桐島、部活やめるってよ」「何者」「世界地図の下書き」と話題作を連発している朝井リョウ。彼の作品に親しんでいる人たちからも、

・さすがは朝井リョウさん。アイドルを芸能人という視点ではなく、一人の人間として
 実に生臭く描いています
・現代の色んな面を取り上げて、それに合わせた感情を描くのが上手いなぁって改めて
 思いました
・今風なのにずかずかと人の心の内側をえぐってあぶり出す書き方はこの作者以外には
 いないんじゃないか

などの感想が見られ、朝井リョウらしさがしっかり出ていた作品だと言えるのだろう。

この作品がきっかけとなり、アイドルという存在について考えた人も少なくないようで、

・朝井リョウさんの小説を読んで「アイドルって何」って考えてしまった
・アイドルファンが幸せであるためには何を知る必要があり何に気付いても気付かない
 振りで少女たちに接すべきなのか。解っていたつもりで何も解っていなかったかも
・成長期の自分という貴重なリソースが惜しげも無く投入されたアイドルというものが
 人の心をうたないはずがない

といった意見を見かけた。

アイドルについて考えるきっかけともなるこの小説、アイドル好きはもちろんだが、アンチ・アイドル(アンチAKB、アンチももクロ)の人こそ読んでみてはいかがだろうか。

(芦之由)
 

 
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