文系学部廃止令に異論!反論!

By: keiichi.yasu

文部科学省が全国の国立大学に対して「文系学部廃止令」とも言える通知を出し、大学関係者以外にも少なからず衝撃を与えている。

具体的には人文科学系・教員養成系の学部や大学院を「社会的要請の高い分野」に転換することを促す通知で、対して京都大学の山極寿一学長が「京都大学にとって人文社会系は重要」であるとして通知を拒否したと続けて報じられたこともあり、ブログ上でも多く語られている。

・余裕のない世の中なので、時代の流れというものなのかなぁ
・日本の無教養を世界にさらすようで恥ずかしいニュースだと思います

などニュースとしての感想もあるが、今回の通知で“廃止”を通告されたに等しい「文系学部」で学ぶということが各自の経験・思い入れと共に熱く語られている。

・人間が人間たるゆえん、その本質や尊厳について研究し世界平和に貢献する学問を
 否定するとは…
・文学部卒でこれといった専門性もなく、会社で様々な部署をわたり歩いてますが
 大学時代は充電してたぞ
・人文学とは何かをもう少し勉強してから出直してこい!視野せますぎー!

やはり文系学部出身の皆さんは自らの経歴を否定されたかのような印象を持つようで、今回の通知にお怒り気味。

第一線で働いている人の実感としては

・私は理系出身だが、社会を生きていくには哲学・社会学・政治学のほうがはるかに
 重要だと思う
・社会性のない技術者ばかりになったら、社会が崩れちゃう
・確かに工業系専門知識を持つ人は強いし使えるが、必ずしも彼らのインテリジェンス
 が高い訳ではない
・企業や国といった集団レベルで考えるなら、単純な思考回路の人間だけだとバランス
 悪い

といった声も目立つ。目先のことを考えたら「社会的要請の高い分野」「実学」が役立つにしても、長期的にとらえたらどうか、と危惧する指摘が多いのだ。

文部科学省が言う「社会的要請の高い分野」である金融や工学といった専門分野は

・本を読まない人の思考は幅が狭い、極端に狭い
・思考回路がワンパターンというか一面的になってしまう

などと評判が悪く、そしてもっと大局的にとらえると

・文系大学がなかったら日本人は文脈を考えずにスイッチを押すだけのバカになり
 国が亡びると思う
・国民自らが社会にある問題点を見出し自ら考える知性など不要と言ってるようなもの
・政治家や経済界の思うままに社会構造が作りかえられやすくなったのでは

といった危機感につながる模様。

個人レベルでも集団レベルでも

・数字のわかる文系と社会性のある理系、どちらも必要です
・短期的な成果を出しつつ、人文系の教養をもとに大きな流れを読むのが大事
・目に見える形で生活向上に役立つことと、人類の文化向上に貢献することは車の両輪

というバランスが、大事であるはず。

そのバランスを崩してはいけないというのが、本当の「社会的要請」なのでは?

(夏目 昌)
 

 
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