ブログトレンドウォッチ

2010年コレが流行る?アルコール飲料のトレンドを予測

By: plfonne
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ブログトレンドウォッチではこれから3週にかけて「2010年コレが流行る?」というテーマで、過去のブログを分析し、今年2010年のトレンドを予想していく。 まず、第一回目は、アルコール飲料のトレンドについて調査を行っていこうと思う。 2009年は、酒類市場の低迷が続く中「ハイボール」の流行がウイスキー消費の低迷に歯止めをかけた。さて2010年はどのようなトレンドが生まれるのか?早速見ていこう。

まず、ハイボールに関するブログの書き込みを見ると、下図のとおり09年は「美味しい」印象が08年の2倍近くまで伸びている。
 
【ブログクチコミサーチ BY kizasiを使用】
大分類だが他の飲料の「美味しい」書き込みを調べてみるとほとんど動きは見られない。

このような中、ハイボールは流行とともに味への評価を高めたことが分かる。そして、現在のところ「ハイボール」に関するブログの書き込み量は安定しており、2010年もこの人気は続きそうだ。 (関連記事:ハイボールブーム復興の原因を探る) ■2010年、泡系のアルコールに注目?! さて、酒類業界としては、アルコール離れが叫ばれている中、次なるヒット品を仕掛け酒類の消費アップを図りたいところ。さて今年はどんなアルコール飲料に注目が集まるのだろうか?

昨年ムーブメントを起こしたハイボールについて「美味しい」と語るブログを抽出してみると、関連ワードの上位に「ソーダ/炭酸」がランクインしている。「炭酸」がアルコール飲料を飲みやすいくし、美味しさを演出した大きなポイントである可能性は大きい。「飲みにくい」イメージのウイスキーを、炭酸で割ってみたら実は美味しかったという『意外性』もヒットの一因かもしれない。

そこで、今回は「地ビール」「ホッピー」「第3のビール」「スパークリングワイン」の泡系飲料をピックアップ。これらについて、現在ブログで語られていることから2010年のトレンド可能性を予測してみた。
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〔地ビール〕-プレミアムビールに続くか?非日常を期待した消費が高まる可能性- 「美味しい」書き込み割合が多く、「味」への期待の高さが窺える。通常のビールよりは高価格帯であるため、日常消費の活性化は困難そうだが、ご当地グルメブームのけん引や、節約生活の中でちょっと贅沢を味わうものとして、ネット通販などで一層支持が高まることも予測される。コメントでは、「旅先で地元グルメと一緒に味わう」「地ビールを取り揃えているお店でお気に入りの品を求める」などの行動にワクワクする様子も。 〔ホッピー〕-ハイボールに続くか?個性的な飲み方が追求でき、外でも家でも人気が出そう- 他のアルコール飲料に比べ突出したイメージはないが、裏を返せば、味・価格ともに安定した印象が持たれていると言える。焼酎をビールテイスト飲料であるホッピーで割る飲み方がスタンダードだが、コメントを見ると、アルコールの種類や量を調整するなど、個性的な楽しみ方をしている人もおり、オリジナリティーの伸びしろに期待できる。リバイバル品として、また、独自の飲み方を楽しめるという点では、ハイボールに続く注目品かもしれない。 〔第3のビール〕-節約目的で家庭内消費がメイン、伸長には課題がありそう- ブログでは「安い」書き込み割合が多く、リーズナブルさが支持されているのが明確。 今後も節約という視点からの支持は堅調かもしれないが、「楽しい・嬉しい」といった他のお酒には語られている華やかなワードが出現していないことや、「味」への期待が低いコメントが散見されるため、飲むのは「家庭で節約する時」など、決して商品そのものに積極的ではないマインドは見逃せない。 〔スパークリングワイン〕-定着してきた「内食」「家飲み」を盛り上げる効果が期待できそう-   ホームパーティーなどで飲むというコメントが目立ち、「楽しい・嬉しい」というエモーショナルな書き込みと関連しているのが特徴的。外食を控える傾向は続いており、家で友人知人と飲食する機会が増えていることからも、気軽な家庭での消費需要が高まる可能性がある。

今年は、消費者のオリジナリティを刺激するという点では「ホッピー」が、節約生活の中での贅沢感や、明るい気分を盛り上げるという点では「地ビール」や「スパークリングワイン」が台頭してくるかもしれない。

景気の先行きは不透明で、節約・内食の志向は続きそうな中、ハイボールの勢いを超えるアルコール飲料は登場するだろうか? (高宮真琴)  
■関連記事 ・ブログから"流行の兆し"を調査しませんか?ハイボールブーム復興の原因を探るブログから見る、年末年始の消費者意識調査寒い時は冷たい物が売れる?

ブログから見る、年末年始の消費者意識調査

「ブログで話題の出来事をマーケティングの側面から見るブログトレンドウォッチ」
ブログから、年末年始の消費者意識を調査してみた。


■年末年始の予定から海外旅行が消えた?!


今年も消費の冷え込みが続いたため、この年末年始は前回と同様、外出を控える「巣ごもり」傾向が予測されているが、実際、人々はどのような過ごし方を予定しているのだろう?ブログから探ってみることにした。


2009年11月9日から12月15日にかけて「年末年始」「過ごす」と記載されたブログを抽出し、滞在予定と思われる場所を抽出し過去2年と比較してみた。



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07年は、自宅や実家など「家」で過ごそうとしている割合と、旅行やホテルなど「家以外」で過ごそうとしている割合が、それぞれ2割前後と同程度であった。しかし、景気低迷が消費者の生活を直撃した昨年からは「家」が増加。一方、「家以外」は08年に激減し、更に今年も減少が進んでいる。


参考までに、下表は「家以外」の具体的なワードを調べたもの。


 07年・・・海外・海外旅行・旅行・ホテル・オーストラリア
 08年・・・海外・ホテル・ハワイ・タイ
 09年・・・旅行


07年には海外旅行を示すワードが多く語られ年末年始の行楽に活気が感じられたが、遂に今年は「海外」という言葉が姿を消し、行楽への意欲衰微の様が読み取れる。


このように、消費者たちの不況への意識はブログ上にも反映されており、やはり今回の年末年始も、昨年並み、或いはそれ以上の巣ごもり実態が起こりそうな気配だ。



■年末年始も、消費者は生活防衛意識


このような状況の中、年末年始を迎える消費者は何を求めているのか、その意識を広義に探るため、今回は「年末年始」と「欲しい」が併記されたブログを抽出し、過去2年と比較してみた。



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グラフからは、年末年始の消費者意識関して、主に以下の2点が見えてきた。


(1)モノを欲しいと感じる割合が減少


消費者が年末年始に欲しいと感じる具体的な物品(ゲーム・テレビなど)の書き込み量は、07年には1割を超えていたものの、今年は2年前の約3分の1にまで落ち込んでいる。つまり、消費意欲が2年前に比べて大幅に低下したと捉えることができる。


(2)仕事に関する書き込みが増加


「仕事が欲しい」等のダイレクトなコメントが全てではないものの、中には、以下のような切実な書き込みも見られた。


・「年末年始は家族と過ごしたい気持ちもあるけど、今はそれより仕事(お金)が欲しい!」
・「今年は本気で年末年始の稼ぎがなくて困る。今日面接に行ったバイトも年始二日間だけだけど、受かって欲しい」


年末年始にも休暇より収入を優先したい意識が高まっている可能性も窺え、仕事に関する書き込み増加には、少なからず、所得や雇用情勢の悪化に対する不安が影響していると言えそう。



これらから、年末年始を迎える消費者は、


「2年前より、モノを欲しいと思っていない」
「収入・職への安定を望んでいる」


という意識を持っていることが見えてきた。まさに生活防衛に走る意識の根源とも言える一面が、ブログから浮き彫りになった形だ。


年末年始商戦もいよいよ最盛を迎えようとしている。ここまで冷え込んだ消費者マインドを、果たして低価格メインの戦略だけで刺激できるのか、頭を悩ませる企業も多い年末年始となりそうだ。


(高宮真琴)




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【ブログトレンドウォッチ】牛丼チェーン熾烈な価格競争。次は品質で勝負?

By: Toshihiro Gamo
By: Toshihiro Gamo
「ブログで話題の出来事をマーケティングの側面から見るブログトレンドウォッチ」 牛丼チェーン熾烈な価格競争。次は品質で勝負? ■牛丼チェーンブログ上でも首位交代! 外食・中食業界では売上高や店舗数での首位交代が相次いでいるという。(12/4日経新聞) 牛丼チェーンにおいては、「すき家」(ゼンショー)が国内売上高で「吉野家」を抜く見通しらしいが、ネット上での話題性にも異変が起こっているのだろうか?牛丼チェーンの大手3社(吉野家・松屋・すき家)のブログ書き込み数を調べてみた。
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これまで吉野家がトップを保ってきた書き込み数だが、12月に入りすき家が急伸。すき家はブログ上でも競合2社を抜き、話題量としては近年初のトップの座を獲得したことになる。

口コミ内容を見ると、12月7日から開始した50円の値下げ(牛丼の並盛りが280円)への反響が大きく、牛丼の価格に対する世間の関心の高さがうかがいしれる。 ■すき家が安価イメージをリード では、今回のすき家の値下げは、世間にどのようなイメージをもたらしているのだろう?3社のイメージワードの中でも特に価格に対する印象に注目してみた。 【ブログクチコミサーチ BY kizasiを使用】 すき家が値下げする前の半年間は、価格に対して「安い」と語られる割合は3社とも拮抗している。しかし、12/7の値下げ日以降は、すき家の「安い」書き込み量が2割近くまで伸びている。

松屋も12/3から値下げ(牛めし並が320円)を実施しており、図1で見ると11月の発表時には話題量こそ増えているが、価格の印象に関しては、すき家ほど大きな動きは見られない。

現在のところ値下げ競争では、最安値で展開している”すき家”のほうが”松屋”以上にインパクトを与えたといえる。

つまり、今回の大幅な値下げによってすき家は、牛丼チェーンにおいて”安いお店”というイメージ作りに成功したといえるのではないか。 ■今後は品質も大きな鍵になるか? すき家では価格改定に合わせて米をブレンド米からコシヒカリに変更し、品質を向上させたとのこと。 そこで、味に対しての口コミはどうなのか。価格と同様に3社のイメージワードの中で、味に対する印象を調べてみた。
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値下げへのインパクトが強かったためか、味への評価として「美味しい」と語られる割合は、すき家が米を変更した後も変わっていない。 逆に、すき家は、値下げしても品質評価は維持されている、つまり「コストパフォーマンスがよい。」と消費者に認知されていると言える。 いずれにしても、今後、業界の低価格競争激化が予測される中で、品質(味)の差別化は重要なファクターになってくるかもしれない。 ちなみに、味に関して調べてみると、例えば松屋では定番メニューである「牛めし」に関して「美味しい」と書き込まれた割合は17%だったのに対し、6月に発売した「フレッシュトマトカレー」に関して「美味しい」と書き込まれた割合は35%であった。(*2009年6~11月のデータを集計) この値が、松屋全体の「美味しい」イメージを引き上げた可能性も考えられる。このように、低価格を競う一方で、品質や美味しいイメージを底上げできるような看板メニューの展開も一策かもしれない。 (高宮真琴)  
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【ブログトレンドウォッチ】加湿器 購入のキーワードは「就寝・起床時の喉の痛み」

「ブログで話題の出来事をマーケティングの側面から見るブログトレンドウォッチ」 加湿器 購入のキーワードは「就寝・起床時の喉の痛み」   ■今、注目の加湿器は?   乾燥が気になるこの季節、適度な湿度を保つために欠かせないのが加湿器だ。 ブログでは毎年、10月ごろ〜加湿器に関する書き込み数が増加しており加湿器のニーズが高まる時期であると言える。  
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  具体的にブログを読んでいくと、「アロマ」「洗浄」というキーワードがそれぞれ倍増しており、アロマなどのリラックス効果を求めたもの、或いは除菌など空気をキレイに保つ機能などプラスα機能が搭載された加湿器への関心が高まっていると思われる。   そこで、加湿機能を持ちながら「アロマ」あるいは「空気質の向上」を具現化した製品・技術機能として、最近よく聞く「アロマディフューザー」「プラズマクラスター(シャープ)」「ナノイー(パナソニック)」に関する書き込み数を調べてみた。  
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  いずれも今年の秋口から書き込み数が上昇しており、どの商品もまさに今、注目度の高い製品・機能であることが分かかる。 また、ブログには新型インフルエンザという言葉も多く出現し、機能へのニーズは社会的背景を反映して変動する可能性も見えてきた。 ■加湿器 購入のキーワードは「就寝・起床時の喉の痛み」   では、消費者は具体的に日常のどのようなシーンで加湿器を必要とされているのだろう? 「加湿器」と「欲しい」を併記しているブログを抽出して調べてみた。
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  抽出したブログを見ると「買う」「買った」など購入アクションを示す言葉が32%と一番多く加湿器を所有していない(していなかった)人の書き込みが多いと想定される。   このような中、注目すべきは「起きる」「寝る」など就寝に関する言葉が目立つことである。具体的には、主に以下のようなコメントが書き込まれていた。  
  • 「最近朝起きると喉がすごく痛い。マスクじゃ不十分だから加湿器が欲しい。」
  • 「朝、喉の痛みで乾燥を感じる。寝るとき枕元にも置ける小さい加湿器が欲しい。」
  つまり消費者は"就寝・起床時の喉の痛み"を感じた時に加湿器への購入意欲が高まる人が多いと推察される。 こうした具体的シーンは人々の共感を得やすいといえる。消費者の潜在的ニーズ、お困りごとを効果的にとらえることはマーケティングの基本である。こうしたデータを販促活動・宣伝プロモーション・商品開発に積極的に取り入れていけるかが、今後のヒット商品を作るポイントになるのではないか。   (高宮真琴)  
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【ブログトレンドウォッチ】プレゼント用途が2倍に!デジタルフォトフレームがブーム

「ブログで話題の出来事をマーケティングの側面から見るブログトレンドウォッチ」 プレゼント用途が2倍に!デジタルフォトフレームがブーム ■急伸を見せたデジタルフォトフレーム市場  
優れた機能や多岐に渡るサイズ・デザインなど、ラインナップも充実し、着々と家庭への普及が進んでいるようだが、ブログでの話題性はどうだろう?「デジタルフォトフレーム」の書き込み数を調べてみた。
 
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  上表の通り話題量は右肩上がりだったが、今年の半ば以降は横ばい状態に入った感もあり、新ジャンル商品という意味での話題性は落ち着いてきたのかもしれない。   しかし、ここ半年の書き込み内容を見ると「欲しい」と語る割合は、昨年11%、今年は16%(図示はしていない)とむしろ増加しており、まだまだ注目度は高く需要が見込める商品と考えてよさそうだ。 ■プレゼント需要が昨年の2倍に   デジタルフォトフレームに関する具体的な書き込みを見ると、「プレゼント」「お祝い」という言葉が常に上位にランクインしており、その割合は昨年から倍増していることが分かった。  
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  さらに「プレゼント」に注目をしてみると、   【時・場所】
  •  誕生日
  •  結婚(結婚記念日、引き出物も含む)
  【人物】
  • 家族、実家、両親、父、母、妻、孫、子供
  • 友だち
  といった利用シーンが見えてきた。ここからも、家族間でのプレゼントニーズが高いということがわかる。
  • 離れて暮らす親に子供(孫)の近影を」
  といった書き込みも多く、この需要は今後も続くであろうと予想できる。 ■価格競争になるか?外見・機能で勝負するか?   今後、デジタルフォトフレーム市場はどの方向に向かっていくのだろうか。 ブログから見えた利用シーンとして、自宅用およびプレゼント用の購買動機という視点から、デジタルフォトフレームを買ったという書き込みの内容を比較してみることで今後の市場を予想してみた。  
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  自宅用目的と思われる購入者は「価格の安さ」への記述割合が多いのに対し、プレゼントが目的と思われる購入者は、「機能や外見」に関する書き込みの割合が多いという結果となった。   最近は動画や映画が見れるもの、インターネット回線につながりメールや無線でデータを送れるもの、デザイン性の良いものなど、機能や外見の進化も多様化しているが  
  • 「安くなったとはいえ、まだまだいい値段がしますね」
  • 「9インチが欲しいけど、値段が一気に跳ね上がります」
  など、高価格イメージが購入を阻んでいるケースも少なくなく、ラインナップが充実してきた現在「低価格」に目を向ける人が増えてきたといえる。   中にはこんな書き込みも  
  • 「グラビアアイドルの写真が入ってる、写真集的デジフォがあれば・・!」
  このまま「低価格」の価格競争となるのか、新しい利用シーンを提案するような機能を持った商品が現れるのか? 一時期の話題性がなくなった今だからこそ消費者の"意外な?"利用シーンやニーズをブログから探ってみてはいかがだろうか?   (高宮真琴)  
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【ブログトレンドウォッチ】ハイボールブーム復興の原因を探る

「ブログで話題の出来事をマーケティングの側面から見るブログトレンドウォッチ」 ハイボールを復興させたサントリーの具体策とは?   ■リバイバルに成功したハイボール   昭和の全盛期から時を経て、再び大流行中の「ハイボール」。 グラフの通りブログの書き込み数を見ても、今年は昨年の約5倍と飛躍的に伸びており、リバイバル成功の図が見てとれる。  
 
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このハイボールブームを導いたのはサントリー。ウイスキー市場が低迷する中、長寿製品である「角瓶」というウイスキーをソーダで割って飲む「角ハイボール」の販売に力を注いだ結果、ハイボールの人気が高まり、「角瓶」も売れ、サントリーは11年ぶりにウイスキーを増産することとなった。   ■既存商品をハイボールで再ヒットさせた秘訣とは?   つまり、サントリーは製品自体を変えることなく、ニーズに応じた飲み方を啓蒙することで衰微の状態にあった既存商品を再ヒットさせたわけだが、具体的には、どのようなアクションがこの成功に繋がったのか。 「ハイボール」について語られている内容を、昨年と比較しながら探ってみた。  
 
【ブログクチコミサーチ BY Kizasiを使用】
  ハイボール全般について、昨年よりも「サントリー」や「角ハイボール/角瓶」などの『メーカー・商品名』と、「小雪」など『CM』の話題が増えている。 テレビやwebを中心とした宣伝効果で、メーカー・商品名の浸透度を高められたと言える。 さらに、詳細について調べてみると、こんなことも見えてきた。   (1) バーから居酒屋へ、飲む店が変化 ハイボールを飲む場所と想定される言葉を調べてみると、昨年は「バー」が見られたのに対し、今年は「バー」が消えて「居酒屋」が出現。 サントリーが販路の拡大を強化した成果が窺える。昨年までハイボールは、バーのような敷居高い場所での飲み物とされていたのかもしれないが、 → 居酒屋でも気軽に味わえるようになったことがブログにも現れたと推察される。   (2) 「レモン」の登場 ハイボールを作る材料と想定される言葉を調べてみると、昨年は「氷」「炭酸(ソーダ)」だけであったのに対し、今年はそこに「レモン」が加わっている。 → サントリーが提案する「おいしい角ハイボールの作り方」の一環にある「レモンを絞って入れる」ことが伝わった可能性が考えられる。   (3) 「美味しい」印象が増加(グラフ省略) ハイボールの印象として「美味しい」と書き込まれた割合を調べてみたところ(形容詞を分類)、昨年は20%だったのに対し、今年は28%と増加。 → ウイスキーを冷やすことや、ソーダとの割合を丁寧に伝えるなど、ベストな味わいで飲むためのアピールが届き、美味しさを支持する人が増えたと考えられる。 これらから、 ◇プロモーションによる認知拡大と興味喚起 ◇販路拡大によって接触しやすい環境と、気軽に飲めるイメージを形成 ◇ちょっとした手間や身近な材料で美味しく飲める訴求    という具体策がハイボールの再ヒットに結びつき、既存商品に新しい価値を植え付けることができたと言えそうだ。   ■これからどうなる?ウイスキー市場   今年、ハイボールの話題が急増したのは6~7月以降。つまり、平成のハイボールブームにとっては、初めての冬春シーズンを迎えることとなり、ここから先の人々の反応は未知数である。 ウイスキー市場にとっては、ハイボールを入り口に、シングルモルトなどウイスキー本来の魅力を支持するファン層の拡大も狙いたいところ。 節約志向の高まりによる“家飲み”が追い風になっているうちに、各社の次なる仕掛けが始まるかもしれない。 (高宮真琴)  
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